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[702] プリン [川北] 2024/04/04(Thu) 15:44
先生はじめまして。妊活について相談です。 こちらで聞いて良いものか悩みましたが、書かせていただきます。 ご教示いただけますと幸いです。
私は20代後半、夫は40代前半です。まだ子どもは一人もおらず、将来は2,3人欲しいので早く授かりたいと思っています。 生理周期は33日、基礎体温はまだデータ少ないですが、ガタガタで二相ではないように見えます。 2年ほど前に他院でプレ妊活健診を受けた際の内診で、「少しネックレスみたいになっているので、できにくいかも」と言われています。
無排卵なのかもしれないと思っています。 検査と今後の妊活について相談させていただきたいと思っているのですが、 貴院で妊活についてもご対応可能でしょうか。 また、受診に適した時期は生理終了後何日等目安はありますでしょうか。
ご多忙中恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
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プリンさん、こんにちは。
手取川クリニックでは、妊活、不妊治療については、タイミング指導、排卵が無い場合には排卵誘発までの診療を行っています。 受診はいつでも構いませんが、基礎体温の記録が2か月分位あれば、ある程度のものが言えるかと思います。
最近、特に半年位でしょうか、昨今の製薬業界では、今までに無いとんでもなく腹立たしい状態になっているのをご存じでしょうか。 某大手製薬企業の不祥事からの行政指導に始まり、業績の悪化、製薬企業破綻が連鎖的に始まって、通常であれば倒産して終わりになるものが、国民の健康を支えているとの社会的要請もあって、企業再建を目指したのはいいのですが、結局、薬価が安い経営に貢献しない薬を除外して切り捨てて行くような方向の、債権者、投資家、株主の顔を見ているだけの再建になってしまいました。
元々、製薬業界は、それぞれ単独で製造しているのものもありますが、原末(材料薬)を作っている企業はたくさんあるわけでは無く、製品レベルでは別々でも、OEMのように元がつながっていたりします。ですので、そういう下請けのような零細企業が企業努力で安く提供してきた原末を、今まで買い上げてくれていた親会社的大企業の再建に貢献しないと言う理由でいとも簡単に製造中止になって、切り捨てられてしまっているという構造です。当然、大きな支障が出てくるわけです。
製薬企業が倒産するかどうかの前には、安いけれどどうしても無いと困る薬であっても、生かさず殺さず薬価を削り過ぎてきた方向性が矛盾を露呈したとも言えるかもしれません。1錠薬価数円の薬では、何千億円の損失の前に為す術がないといったところでしょうか。
薬が出せなければ、必然的に医療費が安くなります。保険財政の悪化を横目に、意図的に薬不足を国が誘導しているのでは無いかと勘ぐりたくなるような状態が続いています。
具体的には、販売中止、製造中止となって今までは普通に使えていた薬剤が、必要、不必要にかかわらずなくなってしまったものや、注文に関係なく、今まで継続的に使っていなかったことを理由に、「お宅には納入できません」、「出荷調整になっているのでいつ納入できるかわかりません」といった、少なくとも私には経験の無いような異常な薬不足になってしまっているのです。
珍しい薬の話ではなく、子供が風邪引いた時などに当たり前に出すような薬でも、いったいどうなっているんだといった出荷調整をしているような状況です。
現状では、今まで普通に行っていた不妊治療の排卵誘発でさえ、某国の原材料不足で注射薬がなく支障が出てきています。「異次元の少子化対策」は正真正銘の異次元な状態になっていると言えます。
[ From Voyatzky院長 ] |
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